第36回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会

ご挨拶

第36回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会
会長 牧野 雄一
(旭川医科大学病院 リウマチ・膠原病内科)
(旭川医科大学 地域共生医育センター 教授)

 この度、第36回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会を、2026年(令和8年)11月21日(土)、22日(日)の両日、北海道小樽市・グランドパーク小樽にて開催させていただくこととなりました。北海道での開催は2022年以来4年ぶりとなり、再びこの地にて皆様をお迎えできますことを、大変嬉しく存じます。

 現在、より実り多い学術集会となるよう一同鋭意準備を進めております。本支部学術集会は30年以上の歴史を有し、例年300名を超えるリウマチ診療に関わる医師、研究者、医療従事者の皆様にご参加いただき、活発な議論が交わされてまいりました。本会は、リウマチ学の最新知見に触れるとともに、専門職種を越えた交流と連携を深める貴重な機会であり、生涯教育の場としても大きな意義を有しております。

 近年、リウマチ診療は単なる治療成績の向上にとどまらず、その在り方自体が大きく変化しつつあります。分子標的治療の進展により寛解は現実的な到達目標となり、さらにその先にある治療最適化や治療中止といった新たな課題にも目が向けられるようになってまいりました。加えて、バイオマーカーやゲノム情報に基づく層別化医療の進展に加え、デジタル技術の活用による日常生活の中での疾患活動性の連続的把握など、個々の患者に最適化された医療の実装が現実味を帯びてきております。一方で、こうした進歩を真に患者さんの利益へと結びつけるためには、臨床現場における意思決定の質の向上や、多様な背景を持つ患者さんへどのように適用するかの検証は不可欠です。高齢化に伴う複雑な病態への対応、長期的な安全性の担保、さらには地域医療における診療の均てん化など、次の時代に向けて引き続き取り組むべき課題もあります。

 このような背景を踏まえ、今回「地に立ち、礎に学ぶリウマチ学の明日」というテーマを掲げさせていただきました。当支部において長年にわたり蓄積されてきた知識と経験、そして先人の築いてこられた礎に改めて学びつつ、次世代のリウマチ診療のあり方を見据えた議論の場としたいと考えております。特別講演、教育講演、セミナー・シンポジウムに加えて、若手医師、医学生によるセッションも予定しています。基礎研究から臨床、さらには地域医療まで、多角的な視点からの活発な意見交換が、新たな知見と連携の創出につながることを期待しております。

 小樽の豊かな自然と歴史に彩られた環境の中で、実りある学術交流のひとときをお過ごしいただけましたら幸いでございます。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。